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春の訪れが早そうな予感がする今年、早春ドライブで最高の1枚を手に入れましょう。大きく引き伸ばせば自身の作品がお部屋を美しく彩ります。アルバムに収める1枚ではなく、背景を活かした飾るための1枚を撮影しにドライブへでかけましょう!

今年は暖冬のせいか例年よりも季節の巡りが早いようです。花たちも心なしか早く咲きはじめています。
早春の時期、ドライブの目的地として花畑に行かれる方も多いと思います。私自身、スイセン、ナノハナ、ウメ、カタクリ、サクラといった具合に、季節を追っていろいろな花畑に出かけています。
そんな観光スポットの花畑の特徴として、周囲の風景が上げられます。単に花だけが咲いているのではなく、周囲に特徴的な情景が広がっている。今回は、そんな場所で花を引き立たせた写真を撮るコツをお教えしたいと思います。

花畑の写真で、花をきれいに見せようとややアップ目にして背景をぼかして…というもの(写真A)をよく見かけます。確かに花はきれいに写っていますが、これでは図鑑で見る写真となんら変わりありません。
周囲の風景を絡めることで、花がどんな所に咲いているのか、そこはどんな雰囲気の場所なのかといったことが写真に盛り込まれます。
写真Bはカタクリの周囲の雑木林や咲いている斜面を取り入れることで、早春の山に可憐に咲いていた雰囲気を盛り込んでいます。

写真A

写真B

ドライブルートで訪れる花畑などの場合、多くは特徴的な情景が広がっています。ということは、それを写真に取り入れない手はありません。
ありがちな写真にはなりますが、そこをちょっとしたコツでよりうまく見せられれば…いいわけです。
そのコツは、より特徴的な場所を背景として取り入れること。
そして、カメラを構える場所や向き(アングル)を工夫して邪魔だと思われるもの(ほかの観光客や電線など)を排除もしくは隠してしまうことです。
(※バックナンバーのVol.14も参照)
写真C写真Dは伊豆半島の先端にある爪木崎のスイセンの自生地で、シーズンには多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
写真Cは人が入れない場所に咲く一面のスイセンを撮った写真ですが、背景が特徴的ではないので平凡な感じです。
そこでこの地の特徴的な海と岩礁がある方向を狙うと、今度はほかのお客さんが入ってしまいました。そのためにカメラを構える位置を少しずらし、スイセンの反対側に人が隠れるようにしたのが写真Dになります。

写真C

写真D

背後の風景を取り入れるときに注意したいのは、背景がぼやけすぎないことです。情景がぼやけてしまうとただの模様になってしまい、せっかくの雰囲気までぼやけてしまいます。
背景のぼやけ方をコントロールするのが「絞り」です。
「F」で示されている値で、数字が小さいほど背後がぼやけます。
写真EはF4.5で、写真FはF16で撮影していますが、背後の海がぼんやりしている写真Eに対し、写真Fは船が航行する青い海が春めいた雰囲気を醸し出しています。
場面ごとに絞りをどのくらいにするかはまちまちですが、余りぼやけすぎないことがポイントになります。

写真E

写真F

コンパクトカメラをお使いの方も多いと思います。コンパクトカメラでも実は「絞り」が変えられます。ただし、コンパクトカメラ(スマートフォン内蔵のカメラも)の場合は絞りを気にしないようにしましょう。
写真Gは一眼レフ、写真Hはコンパクトカメラで、同じ範囲を撮った(絞りはいずれもF5.6にセット)写真です。
背景がぼやけている一眼レフに対し、コンパクトカメラでは背景がハッキリと写っています。難しい説明は割愛しますが、レンズが大きいほどぼやけやすくなり、小さいほどぼやけにくくなるといった感じです。
したがって、一眼レフよりもレンズが小さいコンパクトカメラでは背景がぼやけにくく、気にする必要もありません(ただし、背景がぼやけにくいコンパクトカメラは、背景をぼかした写真を撮るのは苦手ということになります)。

写真G

写真H

背後がぼやけてしまう要因は絞りだけではありません。カメラからピントを合わせた花までの距離(「撮影距離」といいます)が近いほど背後はぼやけてしまいます。
写真I写真Jは同じ梅園から富士山を背景にウメの花を撮った写真(絞りはいずれもF11)です。カメラから7~8mのウメを狙った写真Iと比べ、2~3mのウメを狙った写真Jのほうが背後がぼやけているのが分かるかと思います。
背景をクッキリ見せたいなら、手前の花はあまり近すぎないようにしましょう。

写真I

写真J

今回紹介した撮り方は“個性あふれる作品”というより、観光パンフレットなどで紹介されている「観光写真」の撮影テクニックです。でも、それこそが“飾れる1枚”になるのです。
もちろん、闇雲に撮るのではなく、背後のぼやけ具合や邪魔なものを隠すといったテクニックを駆使してこそ、人が行ってみたくなるきれいな写真になるのではないでしょうか。
写真Mは浜離宮恩賜庭園のナノハナと汐留のビル群(絞りF16にて、中腰で下から仰ぎみるように撮影)です。
このようなお部屋に飾りたくなる1枚、撮影してみませんか?

写真M
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘンステーション」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。


越カメラマンのアドバイスを実践しに、早春のドライブにでかけましょう。もちろん、狙うのは春のお花畑と美しい景色の融合。
そこで、今回は春のお花畑情報がわかるサイトをご紹介します。なかにはリアルタイムに情報提供しているところもあります。チェックをして最高のタイミングででかけましょう。

●春の訪れ花の旅
「北海道・東北 花名所観光ガイド」
http://www.nihonnotabi.com/flower/spring1

●南房総白浜海岸 リゾートin白浜
「南房総白浜の春のお花畑 開花情報」
http://www.resortin.jp/whats_new/topi/kaikajyouhou.htm

●NAVERまとめ
「関東 桜の次に見ごろになる春の花
http://matome.naver.jp/odai/2139622859244344001

●情報INFORMATIONMIX
「関西の春のお花畑に行ってみたい!」
http://m-raft.info/archives/102

●HANGAR7
「春の花 名所一覧」
http://hangar7.jp/drive/season-index-spring.html

●山と海と湖のシンフォニー 神々のふるさと山陰
「春のお花畑MAP」
http://furusato.sanin.jp/p/8/10/
※データは2008年のものです。

http://www.apahotel.com/photocon/

近年、圧倒的な勢いで軒数を増やしているのがアパホテルです。全300ホテル、全44000室を超える部屋数をもち、その会員数は1000万人を超えています。
ビジネスやレジャーでアパホテルを利用した人も多いのではありませんか?
アパホテルの施設内、敷地内で撮影された写真が審査対象となるのがこのコンテストで、すでに今回が8回目になります。
伸び盛りのホテルだけにキリンビバレッジ、カシオ計算機、ロッテ、ニベア花王など協賛会社も多く、商品が豊富なコンテストでもあります。
これからの旅行にはアパホテルを利用し、作品も応募するという一石二鳥はいかがですか?

募集締切:2016年3月31日
賞  品:
最優秀賞(1名)/アパホテル&リゾート(東京ベイ幕張)インぺリアルスイート宿泊券(30万円相当)、カシオ・デジタルカメラ、東京ディズニーリゾートペアチケット、午後の紅茶、ロッテお菓子詰め合わせなど多数。
優秀賞(2名)/アパホテル無料宿泊券2枚、協賛各社製品

そのほか入賞作品はアパホテルホームページに随時公開。

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今年のNHK大河ドラマは真田幸村(信繁)を主人公に“智謀の一族”と呼ばれた真田家の物語です。真田家発祥の地は信州上田。そして、真田家が大坂の陣以降に治めたのが信州松代です。その地で見た光景をお届けします。
< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
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