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今年の夏の天候は少々おかしくて…豪雨、落雷、寒い夜などが続きました。アウトドアシーンにそれは直結し、水の事故、落雷の危機などが襲いました。増して、熊などの野生動物による被害も。そこで、秋の夜長はアウトドアの危険を勉強しておきましょう!


以前、大勢のキャンパーが増水した川の中州に取り残されるという事故が起きました。
この時に編集室のボスはラジオなどに出て、「アウトドアではしっかりした知識を持つリーダーの存在が必要」と話しています。
たとえば、管理人さんが常駐しているキャンプ場では、管理人さんがリーダーとなるケースもあるでしょう。
さて、今年の夏を振り返ると、集中豪雨、突然の落雷や竜巻、さらには野生動物との遭遇などのさまざまな出来事が起きています。
「どうも、自然環境がおかしい」とは、アウトドアが好きな方の多くが感じていることでしょう。
これまでの装備や経験に基づく知識では回避できない状況が起こっているのです。
この連載でもアウトドアの危機回避をテーマに何回か記事を書いています。その時は読んでも、こういったことはいつの間にか風化してしまう傾向にあります。
だからこそ、もう一度しっかりアウトドア知識を身に付けておく必要があるのです。



この夏、秋田の山で働く人の話を聞く機会がありました。
流れでクマの話になりました。秋田ではクマによる被害が多発しています。
もしも、クマに遭遇してしまったらどうしたらいいのでしょうか。
彼はこう言いました。
「死んだふりは意味がない。運がよければ逃げられるけど、怒っているクマから逃げ切れるものではない。頭などを噛まれたらどうにもならない、助かりません。
そこで、利き腕と反対の腕を差し出して、そこを噛ませる。そして、利き腕の拳で思いっきりクマの急所である鼻を殴る。これしかねぇーのさ」
大ケガはするけれど、命は助かるそうです。「できっこないよね」と思うのも当然で、編集室でも「ムリだー」となりました。しかし、こういった知識があるかないかの違いはあると思われます。



クマの例は別にして、アウトドアの知識を高める書籍はたくさんあります。通常ならインターネットで軽く知識を得るだけかもしれませんが、秋の夜長にじっくりとアウトドアの知識を身に付けてみませんか?
新刊を中心にアウトドアで役立つ書籍をご紹介します。


羽根田 治著
(山と溪谷社 2017年9月発行)

1970年に北海道で起きた悲惨なヒグマ事故を教訓にして、増え続けるクマ襲撃事故を検証。近年のクマによる事故を解明し、クマの生息域の拡大を含めてクマ問題を考える書籍です。写真家澤井俊彦さんの写真も掲載しています。


田中正人、高橋庄太郎、村越 真ほか著
(スキージャーナル 2017年7月発行)

山行計画、安全登山などの6つのテーマに分けて、それぞれの第一人者が執筆。「山の知識検定」の過去の問題も掲載しており、山でのアウトドアに役立つと同時に、検定にも対応できる書籍になっています。


ヤマケイ登山総合研究所編
(山と溪谷社 2017年7月発行)

2016年の登山界のさまざまなデータをまとめた白書。とくに山岳事故の発生状況と、事例集は危機回避のために役立ちます。また、アウトドア市場動向などもアウトドア好きには参考になります。


羽根田 治著
(地球丸 2016年1月発行)

今回のプレゼント賞品でもある本書は、野外で活動する際に考えられるさまざまなアクシデントに遭遇した時の回避方法を説いています。近年増えつつある水難事故、山岳遭難に遭わないために、ぜひ読んでほしい1冊です。


森田正光、森さやか、川上智裕著
(共立出版 2017年8月発行)

雲、雨、雪、台風、雷などが発生する仕組みや天気予報で耳にする気象現象について解説。テレビでおなじみの気象予報士たちが動画(24本)で解説するので分かりやすさは抜群です。天気の基本を知っていれば危機回避能力もアップします。


森 朗著
(祥伝社 2017年10月発行)

「この知識が、あなたの身を守ります!」とあるように、観測史上1位、記録的といった冠言葉が付くような近年の異常気象を徹底的に解説しています。異常気象の原因、そこに潜む危機と、そこからの回避を学びましょう。


河野太郎著
(講談社 2016年9月発行)

地震、台風、土砂災害、洪水などの対応マニュアルです。自宅を守るための知識はもちろん、アウトドアシーンでも生かせる知識がいっぱい。家長であるおとうさんなどが一読しておけば、家族を災害から守れる可能性があがります。


クリント・エマーソン著
(三笠書房 2017年2月発行)

アメリカ海軍の特殊部隊「SEAL」。過激な任務を担う部隊のリアルなサバイバル術。「銃撃者の攻撃を切り抜ける」などのアウトドアライフとは遠い章もありますが、水中でも生き延びる、とっさに身を守る場所を選ぶなどは参考になるかも。


山本保博監修
(日本文芸社 2016年7月発行)

シーン別にケガや病気の対処方法、症状別に応急処置の方法を図解する実用的な書籍。いざという時に大切なのはケガをした人の周囲があわてないこと。その点、この本の知識があれば冷静に処置できるでしょう。


パンク町田監修
(ポプラ社 2016年9月発行)

子どもに向けた「これマジ?ひみつの超百科」シリーズの1冊。国内外の毒をもつ動物を一挙掲載。日本のアウトドアシーンではマムシやハブなどの毒ヘビが要注意ですが、こんなに毒をもつ生き物がいるのかと驚愕します。


川原勝征著
(南方新社 2017年7月発行)

「毒のある生きもの超百科」は海外の動物が多かったのですが、こちらは日本の植物がいっぱい。植物の汁でかぶれたり、トゲでケガをしたり、ましては毒草を食べてしまわないように。毒のある植物が分かります。
   ☆

危険動物、異常気象、毒のある動植物からサバイバル術まで。一見スケールが大き過ぎて身近に感じられないかもしれません。
しかし、知識は幅広くもっていたほうが、いざという時に役立つものです。
秋の夜長にこれらの書籍を読んで、アウトドアライフで困らないように、ましては事故に巻き込まれないようにしておきたいものです。

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http://www.autocamp.or.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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