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デジカメを買った時に付いてくる取説。実に多彩な機能が付いていますが、それを有効利用している人は少ないのではありませんか? せっかくの機能です。積極的に挑戦してみましょう。越カメラマンが「イメージ写真」を解説します。写真コンテスト情報、壁紙プレゼントもあります。
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今回は、いつもの写真撮影とはガラリと雰囲気を変えて、俗に「イメージフォト」などと呼ばれている写真の撮り方を紹介してみたいと思います。
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「イメージフォト」といって、これと言った定義はありません。なんとなく絵にしてみるとキレイだとか、雰囲気があるとか、そういった写真のことを言います。
自分自身が頭に思い描くフォトジェニックな光景と言えばいいでしょうか。それをカメラを使って写真(絵)にしてみようというわけです。
ルールもないのですが、強いて上げるとすると「見た目とは違った雰囲気に仕上げる」といったくらいでしょうか。被写体も雑貨、お花、食べ物、建物、人物、何でもOK。自分のお部屋に飾っておきたくなるような、そんな1枚をドライブ先で見つけて気軽に撮ってみましょう。
写真Aは高原のカフェの窓際といった雰囲気を狙ったものです。清々しい朝らしい雰囲気にしたくWB設定を「電球」に変えています。
とここで、今回駆使してみたいカメラの設定に、写真全体の色合いを変える「WB設定」があります。今回はWB設定についても解説してみたいと思います。
自分自身が頭に思い描くフォトジェニックな光景と言えばいいでしょうか。それをカメラを使って写真(絵)にしてみようというわけです。
ルールもないのですが、強いて上げるとすると「見た目とは違った雰囲気に仕上げる」といったくらいでしょうか。被写体も雑貨、お花、食べ物、建物、人物、何でもOK。自分のお部屋に飾っておきたくなるような、そんな1枚をドライブ先で見つけて気軽に撮ってみましょう。
写真Aは高原のカフェの窓際といった雰囲気を狙ったものです。清々しい朝らしい雰囲気にしたくWB設定を「電球」に変えています。
とここで、今回駆使してみたいカメラの設定に、写真全体の色合いを変える「WB設定」があります。今回はWB設定についても解説してみたいと思います。
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写真A
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WB設定とはなんでしょう? 簡単にいうと、さまざまな光源によって照らされた被写体を被写体本来の色に戻すために切り換える設定です。
☆
具体的に説明すると……(以下……までは読み飛ばしていただいても大丈夫です)同じ花を太陽の下と電球の下で撮った場合、太陽の下では本来の花の色に近いのですが、電球の下では黄色っぽく写ってしまいます。これを同じ色にするために切り換えるのが「WB設定」です。
電球で照らされた場所で被写体本来の色を出すには、WB設定を「電球」にセットします。
「太陽光」(機種によっては「晴天」)は太陽に照らされた時に見える色合いが基準の設定です。通常、人間の目で見ている色合いの雰囲気は、「太陽光」に近いと考えてください。
写真Bはその違いを比較したものです。窓の外は「太陽光」が見た目に一番近く、室内は「オート(AWB)」が一番見た目に近い感じです。
ただし、電球で照らされた室内の壁や窓枠が本当の色にもっとも近いのは「電球」となります(「オート」についてはこのあともう少し詳しく解説します)。
ちなみに、「日陰」は晴天時の日陰の青っぽさを標準に戻す設定。「曇り」は「太陽光」と「日陰」の中間。「蛍光灯」、「フラッシュ」などは、それぞれの照明器具を使ったときに標準の色合いに戻す設定です。と、難しい説明はこれくらいにして……
☆
今回はこれを逆手に取って写真に生かします。つまり写真の色合を青っぽくしたければ「電球」、黄色っぽくしたければ「曇り」、「日陰」に切り換えます。
「蛍光灯」は蛍光管自体の周波数が色々あるので一概には言えませんが、概ね紫っぽくなります。
ちなみに「太陽光(晴天)」は人間の見た目に近い色合いで雰囲気は変わりません。
☆
具体的に説明すると……(以下……までは読み飛ばしていただいても大丈夫です)同じ花を太陽の下と電球の下で撮った場合、太陽の下では本来の花の色に近いのですが、電球の下では黄色っぽく写ってしまいます。これを同じ色にするために切り換えるのが「WB設定」です。
電球で照らされた場所で被写体本来の色を出すには、WB設定を「電球」にセットします。
「太陽光」(機種によっては「晴天」)は太陽に照らされた時に見える色合いが基準の設定です。通常、人間の目で見ている色合いの雰囲気は、「太陽光」に近いと考えてください。
写真Bはその違いを比較したものです。窓の外は「太陽光」が見た目に一番近く、室内は「オート(AWB)」が一番見た目に近い感じです。
ただし、電球で照らされた室内の壁や窓枠が本当の色にもっとも近いのは「電球」となります(「オート」についてはこのあともう少し詳しく解説します)。
ちなみに、「日陰」は晴天時の日陰の青っぽさを標準に戻す設定。「曇り」は「太陽光」と「日陰」の中間。「蛍光灯」、「フラッシュ」などは、それぞれの照明器具を使ったときに標準の色合いに戻す設定です。と、難しい説明はこれくらいにして……
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今回はこれを逆手に取って写真に生かします。つまり写真の色合を青っぽくしたければ「電球」、黄色っぽくしたければ「曇り」、「日陰」に切り換えます。
「蛍光灯」は蛍光管自体の周波数が色々あるので一概には言えませんが、概ね紫っぽくなります。
ちなみに「太陽光(晴天)」は人間の見た目に近い色合いで雰囲気は変わりません。
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写真B
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通常の撮影時にさまざまな光源下で、標準的な色合いにカメラが自動で補正してくれるのが「オート(「AWB」とも表記)」です。
写真Cが「オート」で、写真Dが「太陽光」で撮影しています。
見た目に近いのは「太陽光」なのですが、電球の色味がそのまま写り、電球の温かみのある雰囲気が写っています。
その点「オート」は、被写体本来の色合いに近づけようと無難な色合いに補正をかけてしまうため、スッキリとした雰囲気になってしまいました。通常の撮影では「オート」でOKなのですが、今回のようにイメージを優先する撮影に関しては使えません。
写真Cが「オート」で、写真Dが「太陽光」で撮影しています。
見た目に近いのは「太陽光」なのですが、電球の色味がそのまま写り、電球の温かみのある雰囲気が写っています。
その点「オート」は、被写体本来の色合いに近づけようと無難な色合いに補正をかけてしまうため、スッキリとした雰囲気になってしまいました。通常の撮影では「オート」でOKなのですが、今回のようにイメージを優先する撮影に関しては使えません。
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写真C
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写真D
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前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
窓辺のテーブルに置かれたお花。写真Eのような場面で、テーブルに写った窓の明かりと花がキレイだったので、その部分をアップにしてみました。自分が気になった部分だけをピックアップするのが「イメージフォト」の撮り方のコツです。
「太陽光(写真F)」は見た目には近いのですが全体的にさっぱりとした色合いで、緑の葉がくすんだように見えます。
そこでWB設定を「電球(写真G)」に変えてみました。すると写真全体が青くなり、建物の壁の色がそのままテーブルに映り込んだような雰囲気になってくれました。
窓辺のテーブルに置かれたお花。写真Eのような場面で、テーブルに写った窓の明かりと花がキレイだったので、その部分をアップにしてみました。自分が気になった部分だけをピックアップするのが「イメージフォト」の撮り方のコツです。
「太陽光(写真F)」は見た目には近いのですが全体的にさっぱりとした色合いで、緑の葉がくすんだように見えます。
そこでWB設定を「電球(写真G)」に変えてみました。すると写真全体が青くなり、建物の壁の色がそのままテーブルに映り込んだような雰囲気になってくれました。
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写真E
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写真F
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写真G
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窓辺に置かれたお人形。「太陽光(写真H)」から「日陰(写真I)」へ設定を変更しました。日中の撮影ですが、WB設定を「日陰」に変えたことで、写真の黄色っぽさが強くなり、いかにも夕暮れの光があたったような雰囲気が感じられます。露出も少しマイナス補正をかけています。
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写真H
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写真I
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WB設定による色合いの変化が分かったら、あとは窓辺の小物、花、風景、そのほか何でもいいので、WB設定を切り換えながら気になるモノを撮影してみましょう。
写真Jのような森の中の小径に水たまりがありました。近づいてみると周囲の木々が映り込んでいたので、これは面白いとWB設定や露出補正を変えながら、絵を描く気分で水の中に写る森の様子を捉えてみました(写真K)。ここではWB設定は「電球」、露出補正は+3ほどしています。
写真Jのような森の中の小径に水たまりがありました。近づいてみると周囲の木々が映り込んでいたので、これは面白いとWB設定や露出補正を変えながら、絵を描く気分で水の中に写る森の様子を捉えてみました(写真K)。ここではWB設定は「電球」、露出補正は+3ほどしています。
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写真J
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写真K
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今回解説したWB設定を変えながら、色々な被写体に雰囲気を盛り込む「イメージフォト」ですが、これは色々な被写体に応用できます。
写真Lは埼玉県の川越にある建物を、WB設定を「日陰」にしてヨーロッパの街並み風に撮影してみました。
写真Mは北海道の美瑛町にある青池の氷紋の写真ですが、池の青色が連想できるようにとWB設定を「電球」にしてみました。
このように、見た目と同じように写真を撮るのではなく、自分が頭に描くイメージを、WB設定を切り換えながら描き出していく……、そんな「イメージフォト」をドライブルートで見つけて楽しんでみてください。
写真Lは埼玉県の川越にある建物を、WB設定を「日陰」にしてヨーロッパの街並み風に撮影してみました。
写真Mは北海道の美瑛町にある青池の氷紋の写真ですが、池の青色が連想できるようにとWB設定を「電球」にしてみました。
このように、見た目と同じように写真を撮るのではなく、自分が頭に描くイメージを、WB設定を切り換えながら描き出していく……、そんな「イメージフォト」をドライブルートで見つけて楽しんでみてください。
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写真L
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写真M
今回紹介したWB設定の切り換え術は、バックナンバーの
第45回の「古い街並み写真」
http://www.smart-acs.com/magazine/15011503/season001.php
第70回の「水族館写真」
http://www.smart-acs.com/magazine/17021503/season001.php
でも使っていますので参照してみてください。
第45回の「古い街並み写真」
http://www.smart-acs.com/magazine/15011503/season001.php
第70回の「水族館写真」
http://www.smart-acs.com/magazine/17021503/season001.php
でも使っていますので参照してみてください。
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘン」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘン」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。
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●多くの写真素材を保有する「imagenavi」を覗いてみる
http://imagenavi.jp/
今回ご紹介するサイトは、おすすめ撮影ポイントのサイトではありません。こちらは、「写真素材サイト」です。
写真素材サイトというのは、たとえばカタログやパンフレットなどで写真が欲しい時に、写真素材サイトで望む写真を見つけ、会員登録などを行ってからダウンロードし、使用した分の料金を払うという構造になっているのが一般的です。
これだとカメラマンをいちいち使う必要もありませんから撮影費が比較的安くすみますし、期待以上の写真が揃っているケースも多いので、制作物がより望みどおりに仕上がるというわけ。
いくつもの写真素材サイトがありますが、「imegenavi」もその一つです。人物、自然と風景、住宅やインテリア、お料理などのジャンルごとに写真がそろっており、それらを見れば、今後の撮影の参考になるものが少なくありません。
今回は越カメラマンがイメージ写真の撮影方法を伝授してくれました。さらに、“見本”を眺めて、写真のイメージを膨らませておきたいものです。
なお、こうした写真素材サイトには「写真を募集」しているところも多くあります。撮り貯めた写真をサイトに掲載するのもいいかもしれませんね。
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http://www.epson.jp/katsuyou/photo/taiken/meetup/index.htm
「誰もが手軽に写真を撮れる時代。プロのような美しい写真を撮り、有名になることは、もはや夢ではありません。だからこそ、“カタチ”あるプリント作品にして楽しみませんか?」というコンセプトで新たに始まったコンテストです。作品のテーマは自由。プリント方法もインクジェットだけでなく、銀塩プリントでも可能。プリントだから表現できる作品が期待されています。
撮るだけでなく、プリントにも少し工夫してみるという新しいスタイルの写真コンテストです。
募集締切 :
2017年12月4日(月)まで
賞品など :
【グランプリ】1名、30万円+副賞
【優秀賞】3名、各10万円+副賞ほか
※気軽に参加できる「データでチャレンジ!!」部門もあります。 【優秀賞】3名、各10万円+副賞ほか
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編集スタッフが取材ででかけたときに、その合間に撮影した写真でよろしければ…。という主旨の「壁紙プレゼント」コーナーです。
8月に青森県から福島県へと東北の秘湯をめぐる取材を行いました。その時に撮影した“合間”のショットです。森の中の露天風呂や清流、観光名所などが印象的でした。
8月に青森県から福島県へと東北の秘湯をめぐる取材を行いました。その時に撮影した“合間”のショットです。森の中の露天風呂や清流、観光名所などが印象的でした。
< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。