暖かくなってきて、「そろそろ出番だな」と、テントやタープを押入れの奥から取り出す。冬場はアウトドアはお休みという人も多いでしょう。でも、空が澄み、雪の世界が広がる冬も絶好のシーズン。その時の味方がキャンピングカーです。
キャンプ場に颯爽と現れてサイト内に駐車。サイドオーニング(クルマのサイド上部に取り付けられた日除けで、電動あるいは手動によって開く幕。タープの代わりになります)を広げ、テーブルやチェアを置いて、カップを片手にすぐに寛ぐキャンピングカーオーナー。なんとも、気軽でうらやましい光景です。
就寝スペースは車内にあるために、テントやシュラフの用意はいりませんし、昼寝などもすぐにできます。
また、クッキングスペースもあるために、BBQなどの煙が出る料理は外で行って、スープなどは車内で作るのも可能。電気ポットなども使えるので、「すぐにお茶タイム」ができるのです。
アウトドア好きにとって、心強い味方のキャンピングカー。もちろん、居住空間を積んで走っているので、季節に左右されない強みがあります。
近年では音が静かで、周囲に迷惑をかけないジェネレーター(発電機)を搭載しているキャンピングカーも多いため、エンジンを切っても冷暖房が使えるケースがあります。
窓が開閉できて網戸なども設置してあるので、通気性がいいキャンピングカーですが、猛暑の時や酷寒の時でも寝泊まりが楽です(ジェネレーターには容量があります)。
つまり、「冬場はアウトドアはお休み」ということがないのです。
実際に、キャンピングカーユーザーへのアンケートでは、それが表れています。
☆
「クルマ旅」を推奨している日本RV協会が、運営しているホームページの閲覧者を対象にアンケートを実施。結果を発表しています。
ちなみに、日本RV協会のホームページにはクルマで宿泊できる「RVパーク情報」も掲載されていますから、ぜひ利用してみてください。
【日本RV協会 RVパーク情報 http://rv-park.jp/】
1年中活動するためにキャンピングカー購入
日本RV協会のホームページの読者は、主にキャンピングカーユーザーです。そのぶん、キャンピングカーユーザーの実態がわかります。「キャンピングカー購入時に冬期利用を考えていましたか?」という設問の回答は以下になりました。
●冬期利用を考えていた 85.2%
●考えていなかった 14.8%
ほとんどの人が、冬場でもアウトドアで遊びたい、外にでかけたいと考えていたのがわかります。そのための効率的な手段として、キャンピングカー導入を考えたのがはっきりと表れています。
年間でもっともキャンピングカーを使う季節
次の設問は、どの季節にもっともキャンピングカーを使うかです。
仮に「もっともキャンプをする季節は?」という設問であれば、GWと梅雨明けから夏休みという回答が圧倒的になるでしょう。
しかし、キャンピングカーユーザーは少々異なっていました。
●1位 通年 55.6%
●2位 秋 16.7%
●3位 夏 11.1%
●4位 春 9.1%
●5位 冬 7.5%
冬が最下位とはいえ、春とそれほどの差はありません。しかも、紅葉の時期である秋が四季別では1位になります。
でも、なんといっても「季節に関わらず、通年で利用」という実態が見えてきます。
☆
テントキャンパーなら5%にも満たないと予測できる冬の利用ですが、「冬期のキャンピングカーの1番の魅力とは?」の問いへの回答は以下になっています。
●温かい室内空間が保てるため 45.7%
●自由な行動力 37.2%
以下はキャンピングカーを快適な空間として利用しているようです。
●プライベートスペースとして利用 7.4%
(↑自宅に置いて活用しているのでしょう)
●別荘として利用 4.3%
(↑どこか別の場所に止めているのでしょうか)
●家族との団らん 2.7%
(↑パーティ空間として利用しているようです)
いずれにせよ、通年でキャンピングカーの利用が見られます。また、キャンピングカーを購入したことで、新たなライフ・スタイルが生まれたのは確実です。
冬のドライブの不安は?
いくらキャンピングカーがあるとはいえ、冬の寒さに耐えられるのか、不安はないのかという疑問が生じるのは当然です。
もちろん、キャンピングカーユーザーも冬期に不安を感じています。
●1位 凍結 73.9%
●2位 雪 17%
●3位 低温 4.3%
●4位 風 2.1%
●4位 渋滞 2.1%
結果を見て、「おや?」と思いませんか? これらの不安は、普通のクルマのユーザーでも感じることです。ただ、キャンピングカーはトラックをベースにしている車種も多く、キャンピングトレーラーだと牽引することになります。
そのぶん、雪道ドライブへの不安があるのかもしれません。ただし、多くのユーザーは、その不安よりも外にでかける機会が増えることに魅力を感じているようです。
冬でも2泊3日、経済的に泊まる
冬の旅行計画日数についても質問しています。
多い回答の順は以下になりました。
●2泊3日 41.2%
●1泊2日 32%
●3泊以上1週間未満 18.6%
●1週間以上 5.2%
●日帰り 3.1%
結果を見ると2泊以上宿泊するユーザーが6割以上いるのがわかります。なかには1週間以上でかける人も…。
普通のクルマででかけ、温泉旅館などに泊まれば、安いところを探しても宿泊費だけで10万円以上の出費が必要となります。
しかし、キャンピングカーユーザーは違います。
宿泊場所として選んでいるのは、道の駅(62.5%)、RVパーク(低価格でクルマを止められ、トイレなどが揃った施設、上記ホームページ参照)15.5%、キャンプ場(3%)と、経済的に泊まれるところが上位を独占します。
仮に道の駅や高速道のSAで1晩を過ごすなら宿泊費は0円。車内にベッドがあるので、快適な眠りができますし、入浴などは日帰り温泉施設ですませれば十分です。
現在、道の駅は全国に1130施設以上、RVパークは102カ所。とくにRVパークは今後の増加が期待できます。ますます、経済的な宿泊ができそうです。
では冬に何をしているの?
それでは、寒い時期にキャンピングカーででかけ、宿泊して何をしているのでしょうか。
●1位 温泉 35.5%
●2位 観光地めぐり 32%
●3位 スポーツ 13.7%
●4位 グルメ旅 4.1%
以上が主な目的になっています。
宿泊はキャンピングカーなので、温泉は日帰りとなるのでしょうが、日帰り入浴で温泉めぐりをすれば、さまざまな泉質、雪見風呂など、名湯を自由にめぐれます。
観光地めぐりとも共通しますが、冬場は他の季節より観光客が少ない季節。存分に堪能できるでしょう。
また、スポーツはスキーやスノーボードなどが主と想定されますが、キャンピングカーがあれば着替えにも困らないし、渋滞のない時間に走って現地で仮眠してから滑るといったこともできます。きっと快適にウインタースポーツを楽しんでいるのでしょう。
☆
今回は冬期のキャンピングカーユーザーについて、日本RV協会提供の資料で見てきました。
これから本格的なテントキャンプシーズンなのに、「気が早い」と思われそうですが、今から購入のための準備をしておくのもいいかもしれませんね。
日本RV協会のホームページの読者は、主にキャンピングカーユーザーです。そのぶん、キャンピングカーユーザーの実態がわかります。「キャンピングカー購入時に冬期利用を考えていましたか?」という設問の回答は以下になりました。
●冬期利用を考えていた 85.2%
●考えていなかった 14.8%
ほとんどの人が、冬場でもアウトドアで遊びたい、外にでかけたいと考えていたのがわかります。そのための効率的な手段として、キャンピングカー導入を考えたのがはっきりと表れています。
年間でもっともキャンピングカーを使う季節
次の設問は、どの季節にもっともキャンピングカーを使うかです。
仮に「もっともキャンプをする季節は?」という設問であれば、GWと梅雨明けから夏休みという回答が圧倒的になるでしょう。
しかし、キャンピングカーユーザーは少々異なっていました。
●1位 通年 55.6%
●2位 秋 16.7%
●3位 夏 11.1%
●4位 春 9.1%
●5位 冬 7.5%
冬が最下位とはいえ、春とそれほどの差はありません。しかも、紅葉の時期である秋が四季別では1位になります。
でも、なんといっても「季節に関わらず、通年で利用」という実態が見えてきます。
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テントキャンパーなら5%にも満たないと予測できる冬の利用ですが、「冬期のキャンピングカーの1番の魅力とは?」の問いへの回答は以下になっています。
●温かい室内空間が保てるため 45.7%
●自由な行動力 37.2%
以下はキャンピングカーを快適な空間として利用しているようです。
●プライベートスペースとして利用 7.4%
(↑自宅に置いて活用しているのでしょう)
●別荘として利用 4.3%
(↑どこか別の場所に止めているのでしょうか)
●家族との団らん 2.7%
(↑パーティ空間として利用しているようです)
いずれにせよ、通年でキャンピングカーの利用が見られます。また、キャンピングカーを購入したことで、新たなライフ・スタイルが生まれたのは確実です。
冬のドライブの不安は?
いくらキャンピングカーがあるとはいえ、冬の寒さに耐えられるのか、不安はないのかという疑問が生じるのは当然です。
もちろん、キャンピングカーユーザーも冬期に不安を感じています。
●1位 凍結 73.9%
●2位 雪 17%
●3位 低温 4.3%
●4位 風 2.1%
●4位 渋滞 2.1%
結果を見て、「おや?」と思いませんか? これらの不安は、普通のクルマのユーザーでも感じることです。ただ、キャンピングカーはトラックをベースにしている車種も多く、キャンピングトレーラーだと牽引することになります。
そのぶん、雪道ドライブへの不安があるのかもしれません。ただし、多くのユーザーは、その不安よりも外にでかける機会が増えることに魅力を感じているようです。
冬でも2泊3日、経済的に泊まる
冬の旅行計画日数についても質問しています。
多い回答の順は以下になりました。
●2泊3日 41.2%
●1泊2日 32%
●3泊以上1週間未満 18.6%
●1週間以上 5.2%
●日帰り 3.1%
結果を見ると2泊以上宿泊するユーザーが6割以上いるのがわかります。なかには1週間以上でかける人も…。
普通のクルマででかけ、温泉旅館などに泊まれば、安いところを探しても宿泊費だけで10万円以上の出費が必要となります。
しかし、キャンピングカーユーザーは違います。
宿泊場所として選んでいるのは、道の駅(62.5%)、RVパーク(低価格でクルマを止められ、トイレなどが揃った施設、上記ホームページ参照)15.5%、キャンプ場(3%)と、経済的に泊まれるところが上位を独占します。
仮に道の駅や高速道のSAで1晩を過ごすなら宿泊費は0円。車内にベッドがあるので、快適な眠りができますし、入浴などは日帰り温泉施設ですませれば十分です。
現在、道の駅は全国に1130施設以上、RVパークは102カ所。とくにRVパークは今後の増加が期待できます。ますます、経済的な宿泊ができそうです。
では冬に何をしているの?
それでは、寒い時期にキャンピングカーででかけ、宿泊して何をしているのでしょうか。
●1位 温泉 35.5%
●2位 観光地めぐり 32%
●3位 スポーツ 13.7%
●4位 グルメ旅 4.1%
以上が主な目的になっています。
宿泊はキャンピングカーなので、温泉は日帰りとなるのでしょうが、日帰り入浴で温泉めぐりをすれば、さまざまな泉質、雪見風呂など、名湯を自由にめぐれます。
観光地めぐりとも共通しますが、冬場は他の季節より観光客が少ない季節。存分に堪能できるでしょう。
また、スポーツはスキーやスノーボードなどが主と想定されますが、キャンピングカーがあれば着替えにも困らないし、渋滞のない時間に走って現地で仮眠してから滑るといったこともできます。きっと快適にウインタースポーツを楽しんでいるのでしょう。
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今回は冬期のキャンピングカーユーザーについて、日本RV協会提供の資料で見てきました。
これから本格的なテントキャンプシーズンなのに、「気が早い」と思われそうですが、今から購入のための準備をしておくのもいいかもしれませんね。
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。