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風景を普通に写すのではなく、そこに個性豊かな芸術性を加えてみたいものです。そのコツは、撮影時間やカメラを調整して“シルエットを生かす”こと。越カメラマンがプロの技をアドバイスします。フォトコンテスト情報、壁紙プレゼントもお見逃しなく!
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今回のテーマはシルエット写真。つまり、被写体を見た目の明るさではなく、暗くして撮る写真です。通常は光が当たった状態を写すのですが、シルエット写真の場合は“逆光で撮影し、被写体が完全に陰になっている状態”をいいます。
写真Aにように、被写体(ここでは駅の跨線橋ですが)を完全に黒くして撮影しています。
シルエット写真を撮影するにはいくつかのポイントがあります。今回は、そのあたりを解説していきたいと思います。
写真Aにように、被写体(ここでは駅の跨線橋ですが)を完全に黒くして撮影しています。
シルエット写真を撮影するにはいくつかのポイントがあります。今回は、そのあたりを解説していきたいと思います。
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写真A
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そもそもなぜシルエット写真を撮るのかと言うと、シルエットにすることで、普通の被写体も印象的な被写体へと変えることができるからです。
写真B/写真Cはシダレヤナギを写した写真です。順光で撮影した写真Bと比べ逆光で暗くして撮った写真Cのほうが印象的に見えると思います。その理由をこのあと解説していきます。
写真B/写真Cはシダレヤナギを写した写真です。順光で撮影した写真Bと比べ逆光で暗くして撮った写真Cのほうが印象的に見えると思います。その理由をこのあと解説していきます。
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写真B
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写真C
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まったく違う被写体なので、完全な比較ではありませんが、トラス構造の橋を順光で撮ったもの(写真D)と夕暮れ時に逆光で撮ったもの(写真E)と比較します。
この2枚の写真を見比べると、橋の構造を説明するのに適した写真Dに対し、写真Eは逆光としたことで橋の構造はより象徴化されかつ強く感じます。
しかも、写真Eの場合、背景が夕日ということもあり。とてもドラマティックな風景になっています。
モノを説明する写真は、日中順光で撮影することが基本となりますが、自分の作品として見せる場合はより印象的にする工夫(夕暮れ時に撮るとか)が必要となります。このときシルエットにすることが一役買ってくれるのです。
この2枚の写真を見比べると、橋の構造を説明するのに適した写真Dに対し、写真Eは逆光としたことで橋の構造はより象徴化されかつ強く感じます。
しかも、写真Eの場合、背景が夕日ということもあり。とてもドラマティックな風景になっています。
モノを説明する写真は、日中順光で撮影することが基本となりますが、自分の作品として見せる場合はより印象的にする工夫(夕暮れ時に撮るとか)が必要となります。このときシルエットにすることが一役買ってくれるのです。
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写真D
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写真E
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シルエット写真を撮る時にもっとも注意したいのが、被写体の形(フォルム)です。つまり、形のいい被写体はそれだけで印象的になりますが、形が悪いと例えシルエットにしてもただの黒い塊になってしまい、お世辞にも美しい写真とは言えません。
写真Fと写真Gは、いずれも新潟県の越後七浦と呼ばれる海岸線で撮影したものです。名もない普通の岩を撮影した写真Fに対し、写真Gのフォルムの美しい岩は「立岩」と呼ばれる名の知れた岩で、人気の撮影スポットになっています。
絶景スポットになるには、それなりの理由があるのです。
写真Fと写真Gは、いずれも新潟県の越後七浦と呼ばれる海岸線で撮影したものです。名もない普通の岩を撮影した写真Fに対し、写真Gのフォルムの美しい岩は「立岩」と呼ばれる名の知れた岩で、人気の撮影スポットになっています。
絶景スポットになるには、それなりの理由があるのです。
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写真F
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写真G
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シルエットは黒い陰の塊ですから、当然のことながら黒い背景と重なってしまうと、被写体が背景と同化してしまい美しいシルエットになりません。
写真Hはそうした例です。シルエット写真で大切なことは、先にも解説したように被写体の形(フォルム)の美しさです。フォルムが背景に浮かび上がるようにすることが大切なポイントです。
写真Iのように背景が明るいところを選び、また被写体の後ろ側に“別の暗いモノ”がないかをしっかり確認しましょう。
写真Hはそうした例です。シルエット写真で大切なことは、先にも解説したように被写体の形(フォルム)の美しさです。フォルムが背景に浮かび上がるようにすることが大切なポイントです。
写真Iのように背景が明るいところを選び、また被写体の後ろ側に“別の暗いモノ”がないかをしっかり確認しましょう。
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写真H
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写真I
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フォルムが美しいことがシルエット写真の一番のポイントだとすると、最強とも言える被写体が富士山です。
「ダイヤモンド富士」という言葉を耳にすると思いますが、まさにシルエット写真の代表格であり、富士山のフォルムの美しさは誰もが認めるところだと思います。
「ダイヤモンド富士」という言葉を耳にすると思いますが、まさにシルエット写真の代表格であり、富士山のフォルムの美しさは誰もが認めるところだと思います。
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写真J
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今回は被写体を黒く写すシルエット写真について解説してきました。
シルエット写真で大切なことは形(フォルム)です。そして、もう一つ大切なことは、自分が撮ろうとする被写体を思い切って黒く潰してみる(写真Kは、人物を暗く潰してイメージっぽく撮った例)ことです。
そのために露出をかなりアンダーに設定する場面も多々あると思います(ただし、構図によって写真Lのように、ほとんどアンダーにする必要のない場面もあります)。
カメラの露出に惑わされず、加えて被写体を見せようとするのではなく、自分の強い意思によって被写体をわざと黒く潰し、美しいフォルムを浮かび上がらせてみてください。
シルエット写真で大切なことは形(フォルム)です。そして、もう一つ大切なことは、自分が撮ろうとする被写体を思い切って黒く潰してみる(写真Kは、人物を暗く潰してイメージっぽく撮った例)ことです。
そのために露出をかなりアンダーに設定する場面も多々あると思います(ただし、構図によって写真Lのように、ほとんどアンダーにする必要のない場面もあります)。
カメラの露出に惑わされず、加えて被写体を見せようとするのではなく、自分の強い意思によって被写体をわざと黒く潰し、美しいフォルムを浮かび上がらせてみてください。
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写真K
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写真L
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘン」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘン」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。
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●「山梨・静岡 富士山絶景スポット50選」
https://www.fujisan-kyokai.jp/viewspot50.html
越カメラマンのアドバイスのなかに、「富士山は最高のフォルムを持つ被写体」という言葉が出てきます。
そこで、富士山を撮影するのに最適なスポットを紹介しているサイトを紹介します。こちらは「日本富士山協会」のサイト内にあるコンテンツです。富士山の豊かな自然を基盤に、多くの文化や産業が育まれています。それを多くの人に知ってもらうため、あるいは想いを共有するために、日本富士山協会は設立されました。
絶景スポットの紹介だけではなく、イベント情報、写真集なども充実したサイトになっています。
絶景スポットを訪ね、越カメラマンからアドバイスされた「シルエット写真」に挑戦してみましょう。
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テーマは、①成田空港周辺の美しい自然環境、②エコの取り組みと、成田空港や飛行機が結びつく写真です。
里山&森林風景が周囲に広がる成田空港ならではのフォトコンテストです。うまく自然やエコと飛行機を合わせた写真を撮影して応募してください。
●募集締切 :
7月31日(水曜日)
●応募方法 :
作品をCD-Rなどに保存して、氏名などの必要事項を記載のうえ送付。
●応募規定 :
ひとり5点まで。写真データはjpegまたはpng形式で。1点10MB以内。未発表の作品に限られています。
●賞 品
エコ・エアポート推進協議会会長賞(1名)旅行券5万円分
審査員特別賞(若干名)旅行券2万円分
入選(10名程度)成田空港オリジナルグッズ
審査員特別賞(若干名)旅行券2万円分
入選(10名程度)成田空港オリジナルグッズ
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編集スタッフが取材ででかけたときに、その合間に撮影した写真でよろしければ…。という主旨の「壁紙プレゼント」コーナーです。
少しだけ歩みをとめて海を眺めて過ごす時間があったり、海のそばで過ごす時間を求めたり。海の中には人間の知らない世界があったり。いずれも海がある地球の恩恵です。
少しだけ歩みをとめて海を眺めて過ごす時間があったり、海のそばで過ごす時間を求めたり。海の中には人間の知らない世界があったり。いずれも海がある地球の恩恵です。
< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。